高度異形成の治療として行われる、子宮頸部円錐切除術という手術。
一体どのくらいの手術費用がかかるの?
加入している保険の給付金はもらえるのだろうか…
これから手術を受ける方は、病気が見つかったばかりでショックな上に、不安な気持ちでいっぱいだと思います。
この記事では私が実際に手術を受けてかかった費用と、知っておくとお得な制度を紹介します。
子宮頸部円錐切除術にかかった費用
退院時、実際に請求された金額は60,260円でした。
限度額適用認定証を提出していたために正確な金額はわかりませんが、今回の請求金額はパジャマレンタル代(410円/日)と食事代が加算された金額。
私の自己負担限度額が57,600円なので、限度額いっぱいまで請求されたことになります。
手術のみであれば限度額いっぱいまで請求されることはないと思いますが、入院中は何が起こるかわかりません。
今回の手術で私は手術中に心停止を起こし、HCUへ運び込まれました。


入院時は入院保証金の用意が必要
入院となると入院保証金という名目で5万円~10万円を預かる病院が多いです。
入院保証金は退院時に請求される医療費と相殺して精算されるので、入院費の一部という認識でOK。最終的に支払う金額は変わりません。
保証人を立てることで入院保証金が免除になる病院もありますが、病院によるので必ず確認しましょう。



医師はお金のことはわからないので、事務の方に相談するようにしましょう。
治療を終えるまでにかかった総額は…?
治療中、手術以外に少し金額が大きかった請求は2つ。検査費用です。
コルポ診・細胞診 | 9,530円 |
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手術前検査 | 5,210円 |
コルポ診と細胞診を行った日は初診料が加算されているため、割高になっています。
その他の診察は数百円程度のお会計でしたので、入院費を合算しても8万円の用意があれば十分に治療を終えることができます。
手術前に確認しておきたい『高額療養費制度』
高額療養費制度という制度をご存知でしょうか。
高額療養費制度は1か月(1日から月末まで)にかかった医療費が高額になってしまった場合でも、金銭的な負担を抑えてくれる制度。
自己負担の上限額は年齢や所得によってそれぞれ決められており、70歳未満の場合は以下の通りです。
限度額適用認定証の申請を
高額療養費制度はとても助かる制度ですが、申請してからお金が戻ってくるまでに3か月以上かかることも。
一時的といえども、医療費を立て替える必要があります。
そこで利用していただきたいのが、限度額適用認定証。
あらかじめ申請して窓口に提出しておくことで、自己負担の上限額までしか請求されません。
- 立て替え不要
- 後日、領収書のコピーを添付して書類を提出という面倒な手続きも不要
限度額まで医療費がかからなかったとしても、何かペナルティがあるわけではありません。
申請方法も簡単で、申請書に本人確認書類を添付して送付するだけ。
【協会けんぽHP】私の時は1週間程度で限度額適用認定証が自宅へ郵送されてきました。
万が一の時のためにも、この記事を読んでいるあなたは事前に申請しておくことをおすすめします。
高額療養費制度の注意点
高額療養費制度で注意していただきたい点は、入院と外来の医療費は合算不可ということ。
ほとんどの方が同じ月に同一医療機関での入院と外来での請求があると思いますが、合算することはできません。
また、差額ベッド代や食事代・先進医療の費用等は適用外であること。
決して損をする制度ではありませんので上手に利用しましょう。
高度異形成で保険はおりるの?
高度異形成で保険の給付金は支給されるのか、気になるところですよね。
私の加入していた保険はがん保険の保障の対象外でしたが、手術給付金が支給されました。
がん保険は保障の対象外
今回私が治療した高度異形成は前がん段階。がんではありません。
そのためがん保険での保障は対象外である場合がほとんど。
しかし、がん保険の保障対象に上皮内新生物が入っている場合は諦めないで!保険がおりるかもしれません。



明治安田生命の保険では、中度異形成でも対象になるようです。
保険金等のお支払対象となる「上皮内新生物」の支払事由拡大について
がん保険は対象外でも手術給付金がおりることも
私が加入していたメットライフ生命の場合、高度異形成は保障対象外でしたが、手術給付金が支給されました。
手術給付金も保険会社によって支払い規定がさまざま。
がん保険は対象外でも手術給付金が支給される可能性もあります。
是非加入している保険会社に問い合わせてみてください。