日本で一番美しい星空を見ることができると言われている、長野県阿智村をご存知でしょうか。
長野といえば美ヶ原高原も綺麗な星空で有名ですが…
松本から近いためか、空が明るくあまり綺麗に見えなかった苦い思い出があります。
「今度こそ満天の星空を見たい!!」
ゴールデンウィークを利用して、5年ほど前から行きたいと思っていた『天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー』に参加してきました。
この記事では念願のナイトツアーの体験レポートとともに、ツアーに参加する前に確認しておいてほしいことを紹介します。
『天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー』とは
長野県下伊那郡にある阿智村は、環境省が実施している全国星空継続観測で、2006年に「星が最も輝いて見える場所」の第1位を獲得しています。
四方が山々に囲まれているため、市街地の光が遮られて美しい星空を見ることができるそう。
人口6,000人ほどの小さな村で、今回私が参加した『天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー』は、2012年より村おこしの一環として始まりました。
2019年の運営期間
このツアーの会場は、標高1,400mの高原にあるスキー場『ヘブンズそのはら』。
スキー場の運営が休止している4月~10月に運営しています。
【2019年 運営期間】
4月13日(土)~5月19日(日)
7月6日(土)~9月23日(日)
10月12日(土)~10月21日(月)
営業時間
1部営業 | 2部営業 | ||
1部 | 2部 | ||
上りゴンドラ運行 | 18:00~19:30 | 17:30~19:30 | 21:00~22:00 |
プログラム | 20:00~20:30 | 20:00~20:30 | 22:30~23:00 |
下りゴンドラ運行 | 20:30~ | 20:30~ | 23:00~ |
営業日 | 4月14日(日)~4月19日(金) 4月21日(日)~4月26日(金) 5月7日(火)~5月10日(金) 5月12日(日)~5月17日(金) 5月19日(日) |
4月13日(土) 4月20日(土) 4月27日(土)~5月6日(月) 7月6日(土)~7月19日(金) 7月22日(月)~8月2日(金) 8月5日(月)~9月23日(月) 10月12日(土)~10月21日(月) |
料金
大人・高校生 | 2,000円~3,200円 |
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小・中学生 | 1,000円~1,600円 |
未就学児 | 無料 |
料金にはゴンドラへの往復乗車料金が含まれています。
開催日によって料金が異なりますので、予約時に必ずお確かめください。
特別イベント日は上記と料金が異なりますので、ご注意ください。
【2019年対象日】
5月11日(土)、5月18日(土)、7月20日(土)~7月21日(日)、8月3日(土)~8月4日(日)
チケット購入方法
オンライン購入
今年から事前予約制となり、日時指定のオンラインチケットが販売されるようになりました。
利用日の2週間前の午前10時から購入可能です。
その他
オフィシャルホテルや旅館への宿泊の場合、利用日の2週間前に限らずチケットの予約が可能です。
また、旅行代理店や宿泊施設予約サイトを利用した場合も事前の予約が可能です。
オフィシャルホテル・旅館 | 湯多利の里伊那華・お宿山翠・おとぎ亭光風・日長庵桂月・懐石と炉ばたの宿吉弥・野熊の庄月川・阿智村保養センター鶴巻荘・ホテルはなや・癒楽の宿清風苑・ユルイの宿恵山・湯元ホテル阿智川・阿智の里ひるがみ・石苔亭いしだ・昼神グランドホテル天心・リフレッシュinひるがみの森・昼神の棲玄竹・万葉茶寮みさか・料理旅館むらさわ |
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旅行代理店 | JTB・近畿日本ツーリスト・日本旅行・名鉄観光サービス |
宿泊施設予約サイト | るるぶトラベル・楽天トラベル・じゃらんnet |
ナイトツアーの割引等はありませんが、ツアーパッケージを利用して予約するとトータル的に安くなることも多いので検討してみてください。
ナイトツアー体験談
ナイトツアーのレポートです。
ゴンドラに乗って山頂へ
会場となるヘブンズそのはらには18時45分頃に到着。
ゴールデンウィーク中日ということもあり、この日のツアー参加人数は満員の2,000人!!
ゴンドラ待ちの列は大行列で、30分以上並んでようやく乗ることが出来ました。
山麓駅から8~10人乗りのゴンドラに乗り、約2,500mの距離を15分程揺られて山頂を目指します。
このゴンドラは結構スピードが速く、かなり怖かったです…。
山頂についたらレジャーシートを広げて場所を確保し、20時の消灯時間まで待機します。
いよいよ日本一の星空とご対面
20時を目前に目を瞑るようにアナウンスがあり、10秒前から会場が一体となり消灯のカウントダウン。
「5、4、3、2、1…」
消灯の直後に広がる満天の星空。
一瞬の沈黙の後、周囲から上がる歓声。
売店やリフトを含めて会場内の全ての照明を消すため、無数の星たちが浮かび上がります。
この日は快晴だった上に新月の3日前だったので、星を見るには最高の条件。
まさに天然のプラネタリウムでした。

このツアーの特徴は寝転んで夜空を鑑賞できること。
レーザーポインターを使ったガイドの方の説明を聞きながら30分間過ごします。
帰りは余裕をもって
20時30分にプログラムが終了すると、ゴンドラに乗ろうとする人が一斉に乗り場へ向かうため、大行列になります。
そのためか、終了の5~10分程前から乗り場へ移動する人が多かったです。
最後尾になってしまうと下に降りてくる時間が22時を回りますので、時間には余裕をもっておくことをおすすめします。
ナイトツアーを楽しむためのポイントと注意点
月明かりを避ける
綺麗な星空を見るための条件として、ほとんどの方は晴れていることを条件に挙げるでしょう。
もちろん晴れていなければ星を見ることができませんが、もう一つ大切なことがあります。
それは空が暗いこと。
阿智村は市街地からの光が遮られているため、気にしなければならないのは月の明かりです。
月が明るいと星の明かりが負けてしまい、満天の星空とは言い難いものになってしまいます。
純粋に星空を楽しみたい場合は、できるだけ新月に近い日を狙いましょう。
昼神温泉への宿泊がおすすめ
山の天気は変わりやすいです。
「天気予報では晴れの予報だったのに、いざ山頂に到着したら土砂降りで星が全く見れなかった」なんてこともしばしば。
そんな時のために昼神温泉に宿泊するのはいかがでしょうか。
星が見れなかった時でも、美味しいものを食べて、温かい温泉に入れば残念な気持ちも吹き飛びますよ。
山頂で冷えた身体もぽかぽかになるはずです。
防寒対策は万全に
一般的に「標高が100m上がると気温が0.6度低くなる」と言われています。
前述した通り会場は標高1,400mですので、平地よりも8.4度低くなる計算。
それに加えて山の上は風が吹いていることも多く、風速1mの風で体感温度は1度下がります。
はっきり言ってかなり寒いです。
私が行った日も非常に寒く、ダウンコートにマフラーを巻いてユニクロのヒートテックを着ていきましたが、それでも若干寒く感じたほど…。
せっかくの満天の星空が寒さで楽しめなかったなんてことにならないよう、防寒対策はしっかりと行いましょう。
持ち物
必需品
絶対に持っていくもの。
風で飛ばされないようにするための留め具付きのものだと安心です。
家にあるもので十分です。
持っていない方は軽いものを選びましょう。
防寒対策
その他、防寒対策として私が実際に持って行って便利だったもの。
春や秋に参加する場合は、上記に加えてダウンコード等の冬用の上着や手袋もあると良いと思います。
参加する時期が夏の場合でも、必ず薄手の上着は羽織るようにしてください。
アクセス
基本情報
名称 | 富士見台高原ロープウェイ ヘブンスそのはら |
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住所 | 〒395-0304 長野県下伊那郡阿智村智里3731-4 |
駐車場 | 無料駐車場7か所有 約2,000台収容可能 |
行き方
東京から
中央自動車道「飯田山本IC」から約10分。
車で3時間半程度。
バスタ新宿から直行便のバスがあります。
名古屋から
中央自動車道「園原IC」から約10分。
車で1時間半程度の距離ですので、日帰りも可能です。
さいごに
真っ暗な山頂で寝転びながら満天の星空を眺めるひと時は、「天空の楽園」の名にふさわしい癒し空間でした。
思わずため息の出るような綺麗な星空は感動すること間違いなし。
阿智村の日本一美しい星空をその目に焼き付けてみてはいかがでしょうか。