皆さんは子宮頸部高度異形成という病気をご存知でしょうか。
浜田ブリトニーさんや大渕愛子さんが手術を受けたことで、病名だけ聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
子宮頸部高度異形成は、簡単に言えば子宮頸がんの一歩手前の状態。がんではありません。
しかし、そのままにしておくとがんになってしまう可能性がある病気です。
そんな子宮頸部高度異形成が発覚し、私は2018年11月に手術を受けました。
この記事では私が子宮頚部高度異形成という診断を受けるまでの様子を記事にしました。
子宮頸部高度異形成の発覚
きっかけは会社の健康診断で受けた子宮頸がん検診
2018年8月末、会社の健康診断で受けた子宮頸がん検診で異常が見つかりました。
結婚が決まり、自分の体にも気を使いたいと思い受けた子宮頸がん検診。
お恥ずかしながら子宮頸がん検診をそれまで一度も受けたことがなく、初めての検診でした。
いつもよりも早く送られてきた健診結果には、HSILという結果が…。
すぐに大きな病院で精密検査を受けるように書かれており、紹介状が同封されていました。
大学病院で精密検査
結果を受け取った週末には近くの大学病院へ。
子宮頸がんがそもそもどの部分の病気なのかすらわかっていなかった私に、医師が図を描いてわかりやすく説明してくれました。
精密検査はコルポスコピー診と組織診が行われます。
子宮頸部を拡大して見ることができる、コルポスコープという内視鏡を使って診察してもらいます。
子宮頸部に酢酸を塗ると異常がある部分は白く見えるそうで、医師からは真っ白だね~と言われました。
その後検査のためにはさみのようなもので組織をパチンパチンと切られ、止血処理をしてもらい終了。
組織を切る際に痛みを感じる方が多いとの情報がありましたが、私の場合全く痛みは感じませんでした。
医師曰く高度異形成の可能性が高いとのことで、帰宅後すぐに夫に話をしました。

とても有難く、同時に頼もしく思えました。
検査結果は2週間後。夫と病院へ
2週間後の検査結果を聞く際、心細かったので夫に一緒に来てもらいました。
診断結果はCIN3 子宮頸部高度異形成。
異形成は3つの段階に分類されており、いわゆる子宮頸がんの前がん状態。後に子宮頸がんと進展します。
軽度異形成→中度異形成→高度異形成・上皮内がん→子宮頸がん
治療方法は子宮頸部円錐切除術に決定
円錐切除術は子宮頸部をくるっと円錐状にレーザーメスで切り取る手術。
治療はもちろん、先日の細胞診の確定診断を兼ねている手術です。
出産で治る!?
医師からは治療方法の説明を受ける前に、今なら出産まで待つことができるためすぐに子どもを作る予定はないか聞かれました。
というのも、もちろん医学的な根拠はありませんが、出産時に治ってしまう方も多いのだとか。



ちょっぴり可愛かったです♡
子どもを作ること自体に問題はなかったのですが、授かりものだと思っているのですぐにできるとは限りません。
何より妊娠期間中赤ちゃんの成長以外に、病気の進行を心配しなければならないというのは不安。
夫と相談した結果、しばらく不安を抱えているよりも今ここで手術を受けて治療した方が良いのではないかという結論になり、今回は手術を受ける方向でお願いしました。
円錐切除術のリスク
子宮頸部高度異形成の治療方法として一般的な円錐切除術ですが、リスクがないわけではありません。
流産や早産の可能性が上がる
子宮頚管が短くなるため、早産になりやすいのだとか。
早産の可能性は8~23.7%で、1.7~4.4倍増えるという説明を受けました。
円錐切除術は子宮を摘出するわけではないので妊娠・出産は可能ですが、これから結婚を控えている身としてできればリスクは抱えたくないもの。
調べた結果、レーザー蒸散術という病変部の表面をレーザーで焼く手術方法があるとのことで医師に相談しました。
手術後の出血や早産などのリスクが少ないので、レーザー蒸散術でダメだったら円錐切除にしたいと思っていたのですが…
高度異形成まで進んでいることと円錐切除よりも再発の可能性が高いという理由から、首を縦には振ってもらえませんでした。
子宮頸がん検診は受けましょう
以前は子宮頸がんの発症のピークは30~40代といわれていましたが、最近は20代にも増えている病気。
異形成の段階では自覚症状がないとも言われており、実際私も子宮頸がん検診を受けるまで、不正出血やおりものの異常などの症状は一切ありませんでした。
このまま数年放っておいたらどうなっていたのか…想像するだけでぞっとします。
子宮頸がんは5年~10年という長い年月をかけてゆっくりと進行していくので、私のように前がん段階で見つかった場合、きちんと治療すれば治る病気なのだとか。
だからこそ子宮頸がん検診が大切だと思っています。
自治体からの無料クーポンや安くなる時期を利用して、定期的に子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。