私は2018年11月に高度異形成と診断され、手術を受けました。
高度異形成の治療として行われる、子宮頸部円錐切除術という手術。
病気を治すために必要なことですが、やはり気になるのはその費用ですよね。
一体どのくらいの手術費用がかかるのか。
加入している保険の給付金はもらえるのだろうか。
これから手術を受けることが決定し、不安な気持ちでいっぱいのあなたへ。
この記事では私が実際に手術を受けてかかった費用総額と、手術前に知っておくとオトクな制度を紹介します。
子宮頸部円錐切除術にかかった費用
退院時、実際に請求された金額は60,260円でした。
今回私は限度額適用認定証を提出していたために正確な金額はわかりませんが、今回の請求金額はパジャマレンタル代(410円/日)と食事代が加算された金額。
私の自己負担限度額が57,600円なので、限度額いっぱいまで請求されたこととなります。

限度額適用認定証については後述しますね!!
入院手続きの際には、子宮頸部円錐切除術の手術だけでは限度額適用認定証は不要との案内を受けていました。
ご案内いただいた通り、手術のみであれば限度額いっぱいまで請求されることはないと思いますが、入院中は何が起こるかわかりません。
私は手術中に心停止を起こし、HCUに運び込まれました。


私のケースは稀だと思います。
しかし、限度額適用認定証を提出していなかったら一体いくらの請求が来ていたのだろうかと考えるとぞっとしますよね。
入院時は入院保証金の用意が必要
入院となると入院保証金という名目で5万円~10万円を預かる病院が多いです。
入院保証金は退院時に請求される医療費と相殺して精算されるので、入院費の一部という認識でOK!
最終的に支払う金額は変わらないので安心してください。
保証人を立てることで入院保証金が免除になる病院もありますが、病院によるので必ず確認しましょう。



一度にそんなに大きな金額を払えないという人は、恥ずかしがらずに入院案内の事務員さんに相談してみましょう。
医師に相談してもお金のことはわからないのでご注意を!
手術を終えるまでにかかった総額は?
手術以外に少し金額が大きかった請求は2つ。
コルポ診・細胞診 | 9,530円 |
手術前検査 | 5,210円 |
どちらも検査費用です。
コルポ診と細胞診を行った日は初診料が加算されているため、割高になっています。
その他の診察は数百円程度のお会計でしたので、入院費を合算しても10万円の用意があれば十分だと思います。
手術前に確認しておきたい『高額療養費制度』
高額療養費制度という制度をご存知でしょうか。
高額療養費制度は1か月間(1日から月末まで)にかかった医療費が高額になってしまった場合でも、金銭的な負担を抑えてくれる制度。
自己負担の上限額は年齢や所得によってそれぞれ決められており、70歳未満の場合は以下の通りです。


限度額適用認定証の申請を
急な手術で不安な時に、金銭的な負担を軽減してくれる高額療養費制度はとてもありがたい制度です。
しかし、申請してからお金が戻ってくるまでに3か月以上かかることも。
一時的といえども、高額な医療費を立て替える必要があります。
そこで利用していただきたいのが、限度額適用認定証。
あらかじめ申請して窓口に提出しておくことで、自己負担の上限額までしか請求されない仕組みとなっています。
限度額適用認定証を利用するメリットは以下の通り。
- 立て替え不要
- 後日、領収書のコピーを添付して書類を提出という面倒な手続きも不要
限度額まで医療費がかからなかったとしても、ペナルティや罰則があるわけではありません。
申請方法も簡単で、申請書に本人確認書類を添付して送付するだけ。
私の時は1週間程度で限度額適用認定証が自宅へ郵送されてきました。
万が一の時のためにも、事前に申請しておくことをおすすめします。
高額療養費制度の注意点
高額療養費制度で注意していただきたい点は、入院と外来の医療費は合算不可ということ。
ほとんどの人が同じ月に同一医療機関での入院と外来での請求があると思いますが、合算することはできません。
また、差額ベッド代や食事代・先進医療の費用等は適用外である点にも注意が必要です。
決して損をする制度ではありませんので上手に利用しましょう。
高度異形成で保険はおりるの?
医療保険は無駄という声を耳にすることも増えてきましたが、高度異形成で保険の給付金は支給されるのか気になるところですよね。
私が加入していたメットライフ生命では、がん保険の保障は対象外でしたが、手術給付金が支給されました。


今回私がかかった高度異形成は前がん段階。がんではありません。
そのためがん保険での保障は対象外である場合がほとんどです。
しかし、がん保険の保障対象に上皮内新生物が入っている場合は保険がおりるかもしれません。
上皮内新生物は加入している保険によって対象が違うのでわかりづらいのですが、たとえば明治安田生命の保険では、中度異形成でも対象になるようです。
また、がん保険は対象外でも、私の加入していた保険のように手術給付金が支給される可能性もあります。
手術給付金も保険会社によって支払い規定がさまざま。
不安な場合は加入している保険会社に一度連絡をしてみることをおすすめします。



この記事が金銭面での不安を和らげる手助けとなれたら嬉しいです!!