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妊娠中に旅行しても良いの?知っておきたいマタニティ旅行の危険性

知っておきたいマタ旅の危険性

妊娠中に旅行をするマタニティ旅行。

略してマタ旅と呼ばれ、大きなお腹に手を当てて旅行中の楽しそうな写真をあげている方を数年前からSNSで沢山見かけるようになりました。

子供が生まれたら夫婦2人きりでの旅行はもちろん、少し大きくなるまでは今までのような旅行は難しい…。その前に夫婦水入らずで旅行を楽しみたい!

そんな気持ちからマタ旅に出かけたくなるのでしょう。

ゆうこ
大人しか泊まれない温泉宿には行けなくなってしまいますもんね…。私もその気持ちはとてもわかります。

でも妊娠中に旅行へ行っていいものなのでしょうか?

行き先や過ごし方には注意が必要ですが、主治医の許可がおりているのであればOKです。

私は経過が順調で主治医の許可もおりていたため、近場の温泉でのんびり過ごす小旅行へ行きましたよ♪

しかし、やはり妊娠中の旅行は危険であることから、賛否両論あるマタ旅。旅行へ行く前にどのような危険性があるのか知っておきましょう。

この記事はマタニティ旅行を推奨するものではありません。
必ず主治医と相談してから出かけるようにしてくださいね。

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もくじ

マタ旅のメリット

マタ旅のメリットとしては以下の2点が挙げられるでしょうか。

  • 夫婦2人きりの「大人の旅行」が楽しめる
  • 気分転換、ストレス発散

特にマタニティブルーで情緒不安定になってしまっている方や、妊娠中の急な体調変化でストレスを感じている方にはいい気分転換になると思います。

ゆうこ
比較的つわりの軽かった私でも、妊娠中は食事や行動の制限が多く、ストレスを感じることもありました。旅行に行ったことでリフレッシュできましたよ!

その他にもつわりのひどい方が旅行することで、つわりが軽くなったこともあるのだとか。

しかし、メリット以上に危険性が高いマタ旅。どのような危険があるのでしょうか。

マタ旅の危険性

賛否両論のマタ旅ですが、一部では虐待とまで言われています。先日もこのような記事を見かけました。

ここまで反対されている理由としては、やはり何が起きるかわからない妊娠中の旅行は危険であるからです。

急なトラブルに対応できない

妊娠中であればわかると思いますが、どこの病院でも産婦人科は予約制。しかも混雑しています。

トラブルがあったからと言って、自分の病院の患者でもないのに受け入れてもらえる可能性はかなり低いでしょう。

病院に行かなければならないほどの緊急事態であるにも関わらず、病院をたらい回しにされてしまう可能性も…。

また、旅行先で診療を受けるということは自分の情報が書かれたカルテがないということ。

母子手帳に全ての情報が書かれているわけではないので、自分の妊娠経過や身体の状態をきちんと話す必要があります。

自分の妊娠経過や身体の状態を100%理解している人は少ないでしょうし、理解していたとしてもトラブル時に冷静に伝えることができますか?

自分の意識がない状態で運ばれた場合、付き添ってくれる人が緊急時に自分の経過をすべて伝えることができますか?

私はどちらも難しいと思っています。

かかりつけの病院であればすぐに対応できたであろう処置が遅れ、助かるはずの命が助からない可能性も捨てきれません。

トラブル時に莫大な費用がかかる

国によっては高額な医療費がかかる海外旅行。

旅行先のハワイで緊急出産し、1億円以上の医療費を請求されたというニュースも話題になりましたよね。

また、国内旅行であっても自宅から遠く離れた旅行先で入院、出産なんてことになってしまったらどうなるでしょうか。

入院するほどの緊急時なので帰らせてほしいと頼んでも、体調が回復するまで帰宅は当然不可能。

面会に行くにも毎回交通費がかかりますし、そのまま滞在するにしても滞在のための費用がかかります。

これから子供との生活でお金がかかってくるであろうあなたが、納得してこの費用をを支払うことはできますか?

自己責任では済まされない面も

マタ旅は自己責任という言葉がよく使われます。

前述した理由は確かに自己責任で済まされるかもしれませんが、これが他の妊婦さんや赤ちゃんに迷惑がかかるとなれば自己責任では済まされません。

近年産婦人科医の減少が問題となっていますが、妊娠中のあなたにトラブルが発生し、飛び込みで旅行先の病院に運び込まれた時のことを想像してみましょう。

ただでさえ待ち時間が長くなりがちな妊婦健診ですが、当然のことながら緊急の患者が優先となるため、普段からその病院に通っている妊婦さんの診察が遅れてしまいます。

また、数少ないNICU(新生児集中治療室)の病床を圧迫し、本来その病院に通っていた入院できるはずの赤ちゃんが転院という可能性も。

実はこの問題、沖縄やディズニーランドなどの観光地では頭を抱えているのだとか。一時期ニュースにもなりました。

本来なら楽しむはずの旅行なのに、自分たちが原因で他の妊婦さんや赤ちゃんに迷惑をかけてしまうことに繋がってしまいますよね。

妊娠中の旅行は必ず主治医と相談。慎重に判断を!

私はマタ旅へ行って良かったと思っていますし、主治医と相談の上での旅行であれば楽しんできてほしいと思っていますが、これは母子ともに無事に帰ってこれたからこそ言えること。無責任におすすめはできません。

主治医
どんなに経過が順調でも妊娠中やお産の時は何があるかわからないから、24時間体制で対応できるようにしているんだよ

実例を交えて話してくれた私の主治医。

主治医の話を聞くまでは、「自分の体調さえ良ければ自己責任でどこへ行っても良いのでは?」と楽観的に考えていました。

しかし、24時間体制で命を救おうと頑張ってくれている人がいるのに、親となる自分がこんな甘えた考えで良いのだろうかと考え直すきっかけに。

今しか行けない等という周囲の声には騙されないでください。他の人が行っているから大丈夫と思っても、体調や経過は人それぞれです。

必ず主治医に相談し、アドバイスはきちんと受け止めましょう

場合によっては旅行自体止められるかもしれませんが、金輪際旅行へ行けなくなるわけではありません。

行ける場所はもちろん限られますし、注意しなければならないことも増えますが、生まれてきた我が子との旅行は夫婦2人での旅行より何倍も楽しいはずです。

ゆうこ
生まれてくる子どもとどこへ行こうか、夫婦で旅行先の候補を出し合う毎日。今からとっても楽しみです♡

それでもリスクを理解した上で行くというのなら、医師には止めることができません。あとは自己責任と言われるでしょう。

医師の言う自己責任とは、何かあった時に助けられるはずの命を助けらない可能性があるということ。

最終的にはここをどう捉えるかだと思います。

「自分たちは大丈夫」という過信をしたが故に後悔することにならないよう、慎重に判断をしてくださいね。

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